【石垣・与那国】石垣市教育委員会と与那国町教委は2025年度から4年間使用する中学校教科書の採択結果と、八重山採択地区協議会の選定理由を20日までに告示した。公民で保守色が強いと指摘される育鵬社版ではなく、日本文教出版(日文)を選定した理由として「憲法や領土問題なども適切に取り扱われている」点などを挙げた。告示は石垣市が20日付、与那国町は15日付。
市教委と町教委は15日にそれぞれ臨時会を開き、八重山採択地区協議会の答申通り、公民で日文を採択していた。
採択地区協議会の日文選定理由は憲法・領土以外に、「章の始めに単元を貫く問いを立て、答えを予想させることで、見通しをもって主体的な学習に取り組める構成」「現代社会の『見方・考え方』を働かせて課題解決が行えるよう、手がかりを各ページに掲載している」などの点を挙げた。
(照屋大哲)