第48回県高校総合文化祭弁論部門の決勝が11日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで行われた。前日10日の予選に35校の代表が出場し、決勝は15人で競った。沖縄の文化やAI、多様性などをテーマに、考えていることを身振りも交えて伝えた。演題「つなぐ しまくとぅば」で発表した沖縄尚学2年の兼謝名希実(かねじゃなのぞみ)さん(16)が最優秀賞を獲得した。
幼少から三線に取り組んでいる兼謝名さんは、しまくとぅばが日常生活で使われなくなった現状を取り上げた。しまくとぅばでスピーチをした際、同年代から「何を話しているのか分からない。面白くない」と言われた体験などから展開した。各地や世界各国の言葉の違いこそがアイデンティティーであり、互いの違いの認識から、他者や国際理解につながると主張した。
兼謝名さんと、優良賞の古池利帆(昭和薬科大付属2年)は2025年7月に開催される全国大会に派遣される。
そのほかの県大会入賞者は次の通り。 (敬称略)
【優秀】伊江里菜子(首里3年)▽祖慶結音(那覇3年)▽親富祖誠教(泊通信3年)
【優良】辻百々華(沖縄工業2年)▽〓屋沙英(八重山2年)▽比嘉玲等(コザ3年)▽佐藤桜生(球陽3年)
【奨励】玉城蒼(開邦2年)▽金久保真也(向陽1年)▽崎山ジェナ夏音(北谷3年)▽山城珠奈(豊見城2年)▽上里美月(北部農林3年)▽赤平暖和(与勝2年)
【特別(基準弁士)】山城夕楽(豊見城南1年)
有料
最優秀に兼謝名さん(沖尚) 県高文祭弁論部門
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琉球新報朝刊