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災害、家族で理解を 天久小PTCAが講座


災害、家族で理解を 天久小PTCAが講座 防災講座で講演する那覇市防災危機管理課の源河北斗さん(左)=5日、那覇市の天久小学校
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 4月の津波警報発表時にさまざまな課題が明らかになったことを受け、那覇市立天久小学校のPTCA(秋山淳一会長)は5日、保護者を対象とした防災講座を開いた。那覇市防災危機管理課主幹で、防災士の源河北斗さんが講師を務め、「自宅周辺だけでなく、子どもの学校や習い事、保護者の職場など生活圏の災害リスクを家族みんなが理解することが大切だ」と説いた。
 保護者ら約40人が参加した。源河さんは地図を示し、災害リスクや土地の成り立ちを説明。「新都心地区は非常に安全な場所だが、避難のため多くの人が集まるリスクがある」と述べ、食料や日用品などの備蓄の必要性を指摘した。
 那覇市や沖縄県全体で見ると洪水や津波、土砂災害などさまざまなリスクがあるとし「自宅以外で災害に遭うこともある。何か起きたとき、どのような行動をとるか家族で話し合ってほしい」と呼び掛けた。
 企画した天久小PTCAの大村千尋さん(34)は「天久に特化した講座がなく、この土地のことを聞きたいと思って講座を企画した。今後は住民一人ひとりの防災行動計画『マイタイムライン』の活用や、家庭での備蓄の見直しを検討したい」と話した。 (前森智香子)