漁師仲間を迅速に落水から救助 親田、下地さんに感謝状 携帯で呼ばれ現場急行


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中城海上保安部から感謝状を受けた親田信之さん(右から2人目)と下地裕樹さん(同3人目)ら=17日、うるま市平安座島の与那城町漁業協同組合

 【うるま】11月27日にうるま市の平安座島の東約3キロの沖合で海難事故が起きた際、現場に駆け付け落水者2人を救出したとして、中城海上保安部は17日、与那城町漁業協同組合の親田信之さん(43)と下地裕樹さん(37)に感謝状を贈った。中城海保の江口圭三部長は「仲間を思う気持ちや、日頃培った技能がなければできない仕事だ」と2人をたたえた。

 11月27日夜、漁をするため平安座漁港を出た乗船者2人が沖合で横波を受け船が転覆、海上に投げ出された。幸運にも、1人が防水ケースに入れていた携帯電話で、市勝連平敷屋に住む親田さんに連絡。親田さんはすぐさま市与那城の下地さんらと現場に急行した。

 「最悪の事態も覚悟していた」という親田さんらは、漁師仲間を無事に助け出すことができ「安心した」と胸をなで下ろしたという。沖合でも遭難場所を直ちに特定し短時間で現場に着くことができたのは、2人が地元の海を知り尽くしていたからこそという。