名護、初戦突破しリベンジへ きょう高校ラグビー開幕 28日に静岡聖光学院


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 2年連続18回目の花園に挑む名護

 第99回全国高校ラグビーフットボール大会は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。2年連続18回目の出場となる名護が、16強入りを目標に全国に挑む。初戦は28日午前10時から、2年連続出場の静岡聖光学院(静岡)と顔を合わせる。名護は前回大会で、初戦で当たった早稲田実業(東京第1)に敗退し、悔し涙をのんだ。選手、監督らは「機動力を生かし初戦から全力でぶつかっていく」と必勝を誓う。

 大差で破れた一戦から1年。悔しさをバネに聖地、花園でのリベンジを誓い日々鍛錬を積んできた名護は初戦に懸ける思いも強い。昨年もメンバー入りした島津孝典主将は「何がなんでも初戦突破して、16強入りする」と一戦必勝の思いだ。

 初戦の静岡聖光学院は体重100キロ超えの前衛がおり、フィジカルでは相手が優勢とみる。だが、名護も負けてはいない。CTB島津は「当たりをずらして前に進み、パスを回していく」と相手のチーム分析、対策に十分な時間を割いてきた。「機動力では名護が勝っている」と短いパスをつないでトライを狙う、展開の速いチームづくりに取り組んできた。

 県高校総体、名護市長杯、県高校予選と頂点に立った名護だが、宮城剛監督は「エンジンがかかるのが遅い」と課題を挙げる。全国大会までに練習試合を重ねて修正してきた。FWの強い相手に「ボールを動かし続けて揺さぶり、前半10分で先制を奪う」とWTB島袋大成、FB屋部旺成らを中心に速いゲーム展開を理想とする。

 トライゲッターの島袋は「声かけで雰囲気をつくり、立ち上がりの遅さも改善できてきた」と練習試合で自信を付けた様子だ。県予選決勝は先制トライを奪ったが、全国でも「先制トライで良い流れをつくりたい」と活躍を誓う。司令塔、SO具志堅竣祐は「ミスからペースが崩れてしまうことが多いのでミスを少なく前に出ていく」と気を引き締めた。 (上江洲真梨子)


 (1)FW   宮城  基 3 171 90 名護
 (2)〃    村田虎太朗 2 170 80 大宮
 (3)〃    新城 俊介 3 182 98 羽地
 (4)〃    安仁屋寛太 2 176 77 名護
 (5)〃    當山 恭右 2 179 84 名護
 (6)〃    小橋川快心 2 175 77 東
 (7)〃    運天 朝大 1 165 73 名護
 (8)〃    沼澤健一郎 1 175 80 東京学芸大付
 (9)HB   宮城竜之介 2 167 60 羽地
(10)〃    具志堅竣祐 2 180 74 大宮
(11)TB   仲程 詠都 1 168 68 名護
(12)〃    神山  颯 2 177 80 名護
(13)〃    島津 孝典 3 169 72 大宮
(14)〃    島袋 大成 3 166 65 国頭
(15)FB   屋部 旺成 2 169 71 名護
(16)リザーブ 玉城 一総 3 169 91 屋我地
(17)〃    伊波 晃士 3 176 115 東江
(18)〃    山城 海人 1 165 79 名護
(19)〃    仲宗根優稀 1 173 68 名護
(20)〃    加納 寛大 3 170 78 名護
(21)〃    島袋 海斗 2 171 72 東江
(22)〃    比嘉 太一 1 167 61 名護
(23)〃    知念 理夢 2 165 61 伊江
(24)〃    屋嘉比琉桜 1 161 60 名護
(25)〃    又吉 康輔 1 168 65 名護
(26)〃    桃原 泰星 1 167 64 名護
(27)〃    上原  瞬 3 170 72 名護
(28)〃    久高 政希 1 167 63 名護
(29)〃    仲泊 成人 1 161 65 東
(30)〃    砂川 愛翔 1 173 70 名護
※番号(13は主将)、ポジション、氏名、学年、身長、体重、出身中学の順