エアー宮古、廃業へ ANA子会社継承、雇用も


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ANA沖縄空港が業務を引き継いだ、宮古空港のANAのチェックインカウンター=6日、宮古島市

 全日本空輸(ANA)が2019年12月1日から、宮古島市の宮古空港の旅客サービス業務や地上支援業務の委託先を、エアー宮古(宮古島市)から子会社のANA沖縄空港(那覇市、小林克巳社長)に変更したことが7日、分かった。業務実施体制の強化などが目的で、ANA沖縄空港がエアー宮古の従業員の雇用を引き継ぎ、業務を継続している。エアー宮古は1月中にも廃業する見通し。

 ANAによると、宮古島市への入域観光客が増大するなど空港業務の需要が高まる中、「現状の体制では空港業務の安定的な運営が困難だと判断した」として、委託先を変更することにした。

 エアー宮古によると、7日現在会社は存続しているが、廃業に向けた手続きを進めている段階という。

 ANAは1992年から、エアー宮古に宮古空港の搭乗手続きや手荷物受託、地上支援、航空貨物取り扱いなどの業務を委託していた。ANA沖縄空港は那覇空港と新石垣空港でANAの空港業務を受託しており、新たに宮古事業部を設置して宮古空港の業務も担うことになった。

 業務の引き継ぎに当たっては、エアー宮古の従業員約50人のうち、ANA沖縄空港の従業員として引き続き働くことを希望した約9割を雇用した。