遠藤石村賞に砂川紀子さん 琉球俳壇賞・平良幸子さん 琉球歌壇賞・當間實光さん


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右から遠藤石村賞・砂川紀子さん、琉球俳壇賞・平良幸子さん、琉球歌壇賞・當間實光さん

 第41回遠藤石村賞、琉球俳壇賞、琉球歌壇賞(琉球新報社主催)の選考会が15日までに沖縄県那覇市泉崎の琉球新報社で開かれ、俳壇賞に平良幸子さん(67)=糸満市、歌壇賞に當間實光さん(76)=豊見城市=が選ばれた。過去の俳壇受賞者の中から俳句界の向上に寄与した人に贈られる遠藤石村賞は砂川紀子さん(69)=那覇市=に決まった。

 俳壇、歌壇賞は琉球新報文化面に掲載している「琉球俳壇」「琉球歌壇」の投稿者が対象。2019年を通して毎月作品が採用された投稿者から選ばれる。

 平良さんは「自己ベスト更新を目指して投稿を続けたい」、砂川さんは「俳句歴17年だが今後も勉強していきたい」、當間さんは「若い歌人である選者に評価してもらえうれしい」とそれぞれ喜びを語った。

 俳壇賞・石村賞は太田幸子さん、歌壇賞は屋良健一郎さんが選考委員を務めた。太田さんは砂川さんについて「深い洞察と豊かな感性でみずみずしい表現力の俳句を詠んでいる」、平良さんについて「明敏な句眼で本質を捉え存在感のある俳句」と評した。屋良さんは當間さんの歌について「堅実な詠みぶりで特に沖縄戦や辺野古の歌が心に残った」と選考理由を述べた。

 俳壇賞・石村賞・歌壇賞と第47回琉球新報短編小説賞(正賞なし、佳作に新里健一郎さん)を合わせた琉球新報文学三賞の贈呈式は28日午後6時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで行われる。会費2千円。