家族からの二次感染が4人 新型コロナ11日確認の8人 若年者が高齢者への事例顕著に


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 11日に新型コロナウイルスへの感染が判明した8人のうち、4人は家族からの二次感染だった。うち3人は70代で、家庭内で若い世代が上の世代に感染させてしまう例が目立った。

 新規感染者のうち、沖縄市の70代の男女は夫婦で、8日に感染が判明した30代男性と同居する親。息子は県外で感染したとみられ、3日に発症した。母親は5日に全身のけん怠感や喉の痛みを感じて9日に受診し、検査を受けた。父親は9日に肺炎のため感染症指定医療機関に入院。翌日検査を受け、2人とも11日に新型コロナウイルスへの感染が確定した。父親は集中治療室(ICU)で治療を受けている。

 南城市の70代女性は、7日に感染が確定した50代の教員と同居する家族。教員は3月31日に発症、女性は4月6日に発熱して8日に検査を受けた。この教員は、4月8日に感染確定した50代女性(豊見城市)と接触歴があったことも11日に公表された。教員と発病日が同じで感染判明した日も近いため、同じ感染源からうつった可能性があるという。

 東京都在住の30代女性は、7日に感染が確定した30代の会社員男性の妻。夫は県外で感染し2日に発症した。妻は4日に発熱し、日を追って乾いたせきや息切れも現れたため、9日に受診した。夫からの家族内感染とみられるが、妻が県内に入った日や接触者は中部保健所で調査中だ。