沖縄のコロナ感染、1カ月で24倍 3分の2は20~50代 広がる市中感染


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 新型コロナウイルス感染症を巡り、沖縄県内で感染者が初めて確認されてから14日で2カ月となった。感染者数は初確認から1カ月後の3月14日時点で3人だったが、今月13日までに73人(米軍関係者含め76人)に達し、1カ月で24倍に増えた。感染者の性別内訳は男性が女性より5人多い。年齢別では20―50代が全体の3分の2を占めた。感染経路は、当初は移入例の割合が高かったが、4月以降は経路不明の市中感染が増加。経路が変化している。

 県内の感染者はスペインからの帰国時に感染が判明した1人を含めて73人。男女別では男性が39人(53・4%)、女性が34人(46・6%)となっており、男性が6・8ポイント高い。

 年齢別では多い順に、70代が14人(19・2%)、20代と40代がいずれも13人(17・8%)、50代が12人(16・4%)、30代が10人(13・7%)、60代が7人(9・6%)、80代が3人(4・1%)、10代が1人(1・3%)。割合は20―50代が計48人で全体の3分の2、60―80代が計24人で3分の1となった。

 感染経路の内訳は、調査中も含めた「不明」が35人(47・9%)で、感染者との「接触者」は25人(34・2%)、県外・国外から持ち込まれた「移入例」が13人(17・8%)となっている。

 県内で感染者が初めて確認された2月14日から3月末までは、感染確認の10人のうち8人(80%)が「移入例」だった。4月に入ってからの感染者は63人で、接触や感染経路不明など二次感染が広がっている。

 職業別では会社員7人、タクシー運転手5人、学生など5人、県職員3人などとなっている。感染が確認された73人のうち7人は回復するなどしており、入院勧告は解除されている。