コロナで死亡の女性、容体急変か 家族内での二次感染


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 中部保健所管内に住む70代の女性が新型コロナウイルスに感染し22日に死亡した。女性は前日まで「重症者」のカウントには入っておらず容体が急変し死亡に至ったとみられる。女性は糖尿病、高血圧の持病があり、新型コロナの症状が重症化しやすいとも言われているが、詳しい死因は調査中。重症者以外の死亡例に、改めて新型コロナ治療の難しさが浮かびあがる。

 死亡した女性は、先に同居する家族がコロナに感染していた。女性は家族内での二次感染とみられる。10日に感染が判明し入院して治療を受けていた。

 15日に県内1人目の死亡者になった70代患者も感染経路は家族内感染だった。接触機会が多く、同居の場合は生活空間も共にする家族は、二次感染が生まれやすい関係とも言える。

 県立中部病院感染症内科・地域ケア科の高山義浩医師は、家庭内での感染拡大を防ぐために、家族に体調不良者が出た場合の対応として次のポイントを挙げている。(1)発熱やせきなどの風邪症状がある場合は「別室に隔離し、同じ部屋で過ごさない」。1週間部屋から出ないよう求める(2)(体調不良者が)部屋を移動する必要がある場合は、マスクを着用し、こまめな石けん手洗いを徹底する(3)共用のトイレやシャワーは、ドアノブや蛇口など、触った場所をアルコール消毒する。アルコールがない場合は、台所洗剤を100~200倍に薄めた水をペーパータオルに染みこませて拭く(4)入浴は症状がある人をなるべく一番最後にする(5)食器やタオルを共用しない(食器や洗濯物を一緒に洗うことは問題ない)―。

 日々の暮らしを営みながら感染リスクも避ける工夫が一層重要になっている。

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