教育
新型コロナウイルス感染症

始業式も距離開け2回 学校再開「お帰りなさい」「クラスメートやっと知った」

前後左右の間隔を取りながら始業式に臨む西崎中学校の生徒ら=21日午前、糸満市西崎(ジャン松元撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため実施していた休業要請が21日、全面的に解除され、県内各地に人出が戻った。公立小中高校の1カ月半に及ぶ臨時休校が明け、児童・生徒は一斉に登校。博物館などの公共施設やスポーツクラブも営業を再開した。県内での新規感染者ゼロは続くが、第2波、第3波の襲来も予見され、元通りの生活はまだ見えない。大規模な自粛生活からの解放感の中で、感染予防策を徹底しなければいけないという緊張感も漂う。

 小雨が降る中、沖縄市立美里小学校(池宮城清美校長)では、元気よく登校する児童を教員が出迎えた。在校生は再会を喜び、入学式以来の登校となる新入生はやや緊張した面持ちだ。1年2組では担任の神里里美教諭が「早く学校に来たいと思っていた人!」と問い掛けると「ハーイ」という声とともに、みんなが手を挙げた。


最初の授業を受ける新1年生=21日午前8時半ごろ、沖縄市の美里小

 1時間目は感染症対策として、全学級で手洗いの指導からスタート。児童が手の洗い方をきちんと理解できるようモニターで動画も見せた。5年の小川佳丸さん(10)は1時間目を終え「ようやくみんなに会えた。一緒に授業を受けられてうれしい」と喜んだ。

 池宮城校長は「お帰りなさいという気持ちだ。みんなここまでよく頑張った」と自粛生活に耐えた児童をねぎらい「手洗い、うがい、マスク着用を徹底していきたい」と気を引き締めた。

 糸満市立西崎中学校(神里一吉校長)は、休校で延期されていた始業式を行った。生徒間の距離を空けるため、2年生と3年生の順で2回に分けて式が行われた。「収束が見えない中ではありますが、皆さんに会えて何よりもうれしく思います」と、神里校長の言葉で始まった式はわずか15分で終了した。

 2年生の女子生徒2人は「休みの間、新しいクラスメートが気になっていた。やっと知ることができてよかった」と声を弾ませる。しかし、ウイルスの話になると「自分が感染して他の人にも移してしまわないように、感染予防に気を付けないといけないと思う」と真剣な表情に戻った。

 学校は再開したが、感染症予防や授業方法など課題は残る。神里校長は「学校でできることをやりながら、乗り越える方向を一緒に考えていこう」と教員に呼び掛けた。



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