中部で小学生男児感染 新型コロナ、臨時休校に


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 県は19日、中部保健所管内在住の10歳未満の小学生男児が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。小学生の感染が県内で確認されるのは初めて。感染経路は保健所が調査中で、接触者や行動歴を確認している。男児の症状は発熱のみで重症ではないという。男児が通う中部保健所管内の小学校は20日から22日まで臨時休校し、濃厚接触者の特定や校内の消毒作業を進める。

 男児は16日に発熱して17日に感染症指定医療機関を受診して検体を採取、19日に陽性が確認された。感染症指定医療機関への入院を調整している。男児の感染経路について、8日以降に確認された県内の感染者や、大規模なクラスター(感染者集団)が発生している米軍関係者との接触があるかも含めて、保健所が調べている。

 男児が通う小学校が所在する自治体は19日、緊急会議を開き今後の対応などを話し合った。自治体の教育委員会の担当者は「個人情報など慎重を要する」として、20日に再度会議を開き自治体名を公表するか検討する。学校名など詳細情報の公表は予定していない。

 県は19日、県内で新型コロナの新規感染者が男児を含め2人確認されたと発表した。36件のPCR検査を実施した。うち1人は琉球朝日放送が18日に発表した男性社員で、県内の累計感染者は151人となった。19日に米側から県に入った連絡によると、米軍関係者の新たな感染者はいなかった。米軍関係者の感染者は計143人。