コロナ、県内で新たに1人 感染経路は調査中


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 県は21日、那覇市の飲食業の20代女性が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。17日に発熱やけん怠感、頭痛などの症状があり、20日に協力医療機関を受診し、検体を採取して抗原検査で陽性が確認された。感染経路は那覇市保健所が調査中。感染者との接触は現時点で確認されていないという。

 20日に感染が判明した琉球朝日放送(QAB、那覇市)の派遣社員の20代男性=宜野湾市=は、18日に39度の高熱が出て、20日に協力医療機関を受診し、抗原検査で陽性を確認した。18日に感染が判明した同社の40代男性の濃厚接触者のリストにこの20代男性が含まれていなかったことについて、県の糸数公保健衛生統括監は「想定しているより広い範囲に(感染が)広がっていると思う」と懸念を示した。那覇市の20代女性とQABの20代男性はいずれも感染症指定医療機関に入院している。
 19日に感染が判明した中部保健所管内の小学生男児は、12日に親戚と会食し、その中に体調が悪い人が複数いたことが分かっている。県は21日、このうちの1人が米軍基地関係者だと明らかにした。糸数統括監は「日本人従業員かもしれないが、正式な報告は来ていない」と説明した。
 県のPCR検査は金武町で19日に実施した105件を含む122件で全員陰性だった。金武町で実施した198人は全員陰性となった。県内の累計感染者は155人。