児童2人目感染「精神的フォローを」「差別防いで」読谷の保護者ら


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 【読谷】「どこまで感染が広がるのか」「子どもたちの精神的なフォローを」。読谷村内の小学校で2人目の感染者が確認された23日、保護者らは不安の声を上げた。この小学校では19日に初めて児童の感染が確認され、22日まで臨時休校していた。連休が明けても休校が続く見通しとなり、関係者は子どもたちへの影響を懸念している。

 読谷村教育委員会は感染確認の連絡を受け、県や学校と連絡を取り合った。残りの濃厚接触者の検査結果が24日にも出そろうことから、村は24日に対策検討会議を開いて休校期間などを決める。担当者は「学校は消毒を終え休校している。専門家の助言を得て対策を検討したい」と話した。

 この小学校に4年生の女児を通わせる保護者の女性(47)は「どれぐらい広がっているのか不安だ」と驚きを隠せない様子。「子どもたちの精神面が心配だ。感染が確認された子どもが登校した時には、専門家などによる支援や地域でフォローできる環境づくりが必要だ」と訴えた。

 同小保護者の30代女性は「子どもたちの間に差別を生まないよう、学校だけでなく県などが幅広く対応してほしい」と要望した。

 休校で児童は時間を持て余しているが、誰にも会わないよう近所を出歩くのがやっとだという。

 読谷村は23日、村内で新たに2人の感染が確認されたとラインで発表した。