沖縄の病床利用率は「蔓延期」 県、きょう対策会議で警戒レベル検討


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 新型コロナウイルスについて、県内の病床利用率は29日の県発表を受けて87・3%となり、県が設定した警戒レベルの判断基準で第4段階の「感染蔓延(まんえん)期」の水準に達した。総合的な警戒レベル引き上げについて、県は30日の対策本部会議で検討する。

 判断基準7項目のうち「入院患者数」が124人、直近1週間の「新規感染者数」が118人、「感染経路不明な症例の割合」が57・6%と、3項目が第3段階の「感染流行期」に達している。

 県内の病床数は29日現在で142床。県の糸数公保健衛生統括監は「軽症者や無症状者がどんどん増えている。軽症者を収容するホテルの調整を急いでいる」と話した。ホテルの利用を前倒しで始めることで「(病床利用率の)数が落ち着くと思う」との見通しを示した。