沖縄なぜ感染割合最多? 「県外から多数」「検査拡充」 自粛効果は最速1週間後


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那覇市街

 新型コロナウイルス感染症対策について、人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は29・9人と6日連続で全国最多となった。県の糸数公保健衛生統括監は感染者増加の要因として、検査態勢が拡充していることと、多数の感染源から感染が広がっていることの2点を上げた。

 県によると、医師や専門家らが話し合う5日の専門家会議では、沖縄に多数の感染源が入り、そこから県民に広がったという指摘があった。糸数統括監は「そういう広がりから、実際に感染して症状が出ている人もかなりのスピードで増えている」と強調した。その上で、検査態勢が4月から拡充されており「濃厚接触者となった無症状の人も積極的に検査をして見つかっている」とした。

 県独自の緊急事態宣言から7日で1週間になるが、外出自粛など宣言の効果が出るのは1週間以上かかると県は見ている。専門家会議では、今後は中等症や重症の患者が増える可能性があるとされており、対策強化を求める指摘が専門家から上がっている。