沖縄県内コロナ感染、新たに45人 院内感染の2人死亡 


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 県は20日、新型コロナウイルスに45人が感染し、新たに南部保健所管内の60代男性と南城市の80代女性が死亡したと発表した。死亡した2人はそれぞれクラスター(感染者集団)が発生した病院に入院中で、いずれも院内感染と考えられるという。県内で新型コロナに関連した死亡者は8月だけで10人に上り、累計の死者数は計17人となった。

 県によると、死亡した2人はそれぞれ別の疾患で病院に入院していたところ、入院先の病院でクラスターが発生。南部保健所管内の60代男性は4日に陽性を確認し、19日に死亡した。南城市の80代女性は13日に陽性が判明し、20日に死亡が確認された。これまでの院内感染による死者は3施設で計4人。県の糸数公保健衛生統括監は「感染が(市中から)病院や施設などの高齢者にも広がり、元々感染による死亡率の高い高齢者が亡くなっている」と述べた。

 20日の新規感染者は10歳未満から90歳以上までの45人。このうち中部保健所管内の40代女性は、読谷村の米陸軍トリイ通信施設に勤める基地従業員で家族内感染とみられる。宜野湾市とうるま市の医療関係者、那覇市のタクシー運転手などが感染したが、感染経路は調査中。新規感染者のうち感染経路不明の「調査中」は6割以上の29人に上る。

 県内累計感染者数は1804人。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は31・02人で、20日連続で全国最多となった。米軍関係の新規感染者はキャンプ・コートニーで4人で累計355人となった。