那覇空港の崩落事故 建設現場指揮の2人を書類送検


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
沖縄県警本部(資料写真)

 2018年1月26日、那覇空港内の連結ターミナルビルの建設現場で梁(はり)が崩れ、作業員の男性2人が死傷した事故で、県警は25日、建設現場を指揮していた現場代理人の男性(53)=福岡県福岡市=と、職長の男性(50)=同県大野城市=を業務上過失致死傷の容疑で、那覇地検に書類送致した。2人は本来すべき補強作業を指示しなかったことを認めた上で、事故発生の可能性については「予想はできなかった」などと話している。

 2人の書類送検容疑は18年1月、那覇空港内の建設現場で、本来すべき作業をしなかった過失によって、崩落事故が発生し、作業員2人を死傷させた疑い。県警によると、現場代理人と職長は、工事計画書で定められていた崩落を防ぐための補強作業を現場の判断でしなかったという。

 この事故で、作業をしていたうるま市の会社員天願雅史さん(43)=当時=が死亡し、沖縄市の会社員男性(18)=当時=が左足などにけがを負った。