基地からの騒音・悪臭「目に余る」 嘉手納町長、負担軽減を国に要請


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田中利則局長(左端)に要請文を手渡す當山宏町長(右から2人目)=17日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】米軍嘉手納基地から派生する航空機の騒音と悪臭被害が15日以降、深刻さを増しているとして、嘉手納町の當山宏町長は17日、沖縄防衛局に田中利則局長を訪ね、周辺住民への基地負担の軽減を要請した。田中局長は「即応性を維持するため航空機の運用が増加した。第18航空団の航空機の運用は週末までには通常形態に戻る」との回答が米軍からあったとし、米軍に対し周辺住民への影響を最小限にとどめるよう強く求めたと述べた。

 町では今週に入り、特に早朝から戦闘機の離着陸による騒音が激化しており、騒音発生回数は前週と比較して約2~5倍増加した。15日は午前6時39分以降、ロータリープラザ局で「騒々しい街頭」のレベルに相当する70デシベル以上の騒音が175回発生した。町に寄せられる苦情件数も前週と比べて大幅に増えた。

 當山町長は「昨今の騒音は目に余るものがある。町民にさらなる基地負担を強いないでほしい」と述べ、実効性ある対策を求めた。