俵義文さんが死去 教科書の「集団自決」削除撤回求め運動 80歳


社会
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 教科書問題に取り組む市民団体「子どもと教科書全国ネット21」の前事務局長の俵義文(たわら・よしふみ)さんが7日午前5時49分、肺がんのため千葉県柏市の病院で死去した。80歳。福岡県直方市出身。葬儀は親族のみで行う。喪主は長男義秀(よしひで)氏。

 教科書会社「啓林館」東京支社勤務の間、出版労連書記次長、家永教科書検定訴訟を支援する全国連絡会常任委員などを歴任した。

 2006年度の高校歴史教科書検定で、沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)の日本軍による強制の記述が削除された文部科学省の検定意見撤回を求めて運動した。

 沖縄戦首都圏の会で呼び掛け人も務めた。