川端光善さん死去 85歳 沖縄靖国訴訟元原告団長


社会
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川端 光善さん

 川端 光善さん(かわばた・こうぜん=靖国合祀(ごうし)取り消し訴訟元原告団長)20日午前10時3分、病気のため豊見城市内の病院で死去、85歳。八重瀬町富盛出身。葬儀は家族で執り行った。喪主は妻ヒデさん。

 2008年3月、沖縄戦で亡くなった肉親を無断で靖国神社に合祀され、精神的苦痛を与えられたなどとして、県内の遺族5人が靖国神社と国を相手に合祀取り消しと損害賠償を求めた訴訟で原告団長を務めた。訴訟を通じ、沖縄戦を含めた太平洋戦争に関して昭和天皇の戦争責任を問い続けた。12年6月、最高裁は遺族側の上告を棄却し、敗訴が確定した。

 その後は「沖縄・靖国合祀取消シタイ」の代表として活動し、当時の安倍晋三首相に同神社参拝や奉納の中止を求める要請書を送るなど活動した。