瀬底島唯一の「むんじゅる笠」作り手 大城善雄さん死去 93歳


社会
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むんじゅる笠を手に「多くの人に使ってほしいさ」と語る大城善雄さん=2015年1月

 本部町瀬底島の「むんじゅる笠」のただ一人の作り手・大城善雄(おおしろ・ぜんゆう)さんが2日午後3時、老衰のため自宅で死去した。93歳。本部町瀬底出身。告別式は5日午後1時から1時半、本部町渡久地922、町葬斎場で。喪主は長男の善信(よしのぶ)さん。

 幼少期にむんじゅる笠の作り手だった祖父から編み方などを習った。建設業を引退後、70歳から後継者として本格的にむんじゅる笠作りを始めた。2016年から大城さんを追った映像製作プロダクション

「海燕社」製作の映画『むんじゅる笠―瀬底島の笠―』(城間あさみ監督、野村岳也原案)にも出演した。瀬底島唯一の男性の神人(かみんちゅ)として地域の神事を執り行っていた。