美観保って25年超…沖縄県公文書館に建築賞 日本建築家協会


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沖縄県公文書館

 日本建築家協会沖縄支部の伊良波朝義支部長らが23日、県庁に照屋義実副知事を訪ね、25年以上美観が保たれ、地域社会に貢献してきた建築に贈られる2020年度JIA25年賞に県公文書館が選ばれたと報告した。照屋副知事は「県民が誇りに持てる建築だ。県民に愛され親しまれ、評価されてきた建築だ」と受賞をたたえた。

県公文書館が日本建築家協会からJIA25年賞を受賞したことを照屋義実副知事(左から5人目)に報告した日本建築家協会の伊良波朝義沖縄支部長(同3人目)、国建の比嘉盛朋社長(同6人目)、エー・アール・ジーの池間守代表取締役(右端)ら=23日、那覇市の県庁記者クラブ

 同賞は県公文書館が将来の建築の模範になるとして、20年12月に日本建築家協会から贈られた。県公文書館は建築家の故・國場幸房氏が設計、総合建設コンサルタントの国建(那覇市)と設計事務所のエー・アール・ジー(浦添市)が建築に関わった。県内でムーンビーチホテル(02年)、浦添市立図書館(18年)などが同賞に選ばれている。エー・アール・ジーの池間守代表取締役は「昔ながらの工法で作られた赤瓦が使われている。将来にも引き継がれてほしい」と述べた。 (狩俣悠喜)