沖縄コロナ2464人、過去2番目 GW後の二次感染で拡大 死者は2人(5月15日朝) 


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は14日、10歳未満から90歳以上の2464人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規陽性者数は過去2番目の多さ。那覇市の70代男性と90代女性が感染後に亡くなったと発表した。城間敦感染症総務課長は「大型連休で発症した人からの二次感染が始まっており、高齢者などの入院増加につながる懸念がある」と感染防止対策を呼び掛けた。

 妊婦の感染拡大も続いており、県によると12日時点で約160人と過去最大級の増え方をしているため、城間課長は「安全なお産環境を守るために協力してほしい」と訴えた。

 14日の自宅療養者は1万3888人で、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者1019・04人となっており、いずれも過去最多を更新した。

 県は、自宅療養中に家族などから食料支援が受けられない人へ配食サービスを行っている。実績は4月から5月13日までに8192人で、1日最高420人に食料を届けたと説明した。自宅療養者の増加が続く場合、配食が行き届かなくなる恐れがあるため、食料や水、薬の準備を呼び掛けている。重点医療機関では、感染などにより医療従事者550人が欠勤している。感染者が確認された社会福祉施設は計102カ所で、内訳は高齢者施設は91カ所245人、障がい者施設は11カ所25人だった。

 米軍関係は計146人だった。 (嘉陽拓也)