豊崎に医療品備蓄 琉球光和が物流センター開設


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琉球光和の新たな物流拠点。開設に関わった(左から)大栄空輸の比嘉智氏、沖縄銀行若松支店・波之上支店の大城歩氏、琉球光和の上地安哉氏ら=15日、豊見城市豊崎

 医療機器の管理などを手掛ける琉球光和(那覇市、秦一社長)はこのほど、那覇市、北谷町に続く3カ所目の備蓄拠点となる「豊崎物流センター」を豊見城市豊崎に開設した。大栄空輸(同市、神里誠社長)の敷地内に増築された建物を借り、マスクやガウンといった医療物品、医療機器の部品など計数十万点を扱う。県内医療機関への供給に備える。

 2階建てで延べ床面積は計約1550平方メートル。大栄空輸が建物の有効活用について沖縄銀行に相談を持ちかけたところ、新たな拠点を探していた琉球光和を紹介し、マッチングが成立した。琉球光和は県内の多くの医療機関と取引があり、高速道路へのアクセスのよさなどが決め手となった。

 病院やクリニックで資材が使用されると、オンラインで不足分の情報が琉球光和に届くシステムになっている。琉球光和の上地安哉執行役員営業本部長は新拠点について「新型コロナウイルスに限らず、今後も沖縄での安定供給の役割を担っていきたい」と語った。

 大栄空輸の比嘉智執行役員営業部長は「新型コロナの影響を受ける医療体制に、賃貸側から寄与できる」と意義を強調。仲介した沖縄銀行若松支店・波之上支店の大城歩支店長は「取引先が互いにウィンウィンになって、金融機関もウィンになれる状況がつくれた」と話した。 (當山幸都)