【浦添】数えで97歳を迎える長寿者を祝う「カジマヤー」の道ジュネーが浦添市屋富祖で17日に、市伊祖では18日に行われ、区民総出で長寿を祝い、あやかった。屋富祖区でカジマヤーを迎えたのは知念明さん(96)と玉城祥太郎さん(96)の2人。屋富祖の松田勝夫自治会長が知る範囲で、屋富祖区のカジマヤーの道ジュネーはこれまでなく、2人が初めてという。
2人はオープンカーに乗り屋富祖大通りをパレードした。パレードには仲西小金管バンド部を先頭に婦人会や子ども会、琉球コラソンの選手ら約200人が参列した。
知念さんは「最高の気持ちです」、玉城さんも「うれしいですね」と話し、多くの人から握手を求められ記念撮影に応じていた。
一方、20年ぶりのカジマヤーの道ジュネーとなった伊祖自治会では、銘苅進さん(96)がカジマヤーを迎えた。自宅から伊祖公民館までパレードし、区民約250人が公民館に集まり、棒術やエイサーを披露。伊祖(いーじゅ)てんぷらも振る舞われた。
銘苅さんは1958年に伊祖自治区の区長を2年務めた功労者でもあり、三線の早弾きの名手でもある。長寿の秘訣(ひけつ)について「今も三線を弾き、作詞・作曲することかな」と笑った。
銘苅さんの長男・盛隆(もりたか)さん(65)は7月に国指定重要無形文化財「組踊」の保持者として認定された。「父の影響もあり三線を始めた。カジマヤーと合わせ二重の喜び」と話した。
英文へ→celebrate Kajimaya with an autocade