ハンドボールJOC 県勢・男子選抜は神森中心、女子選抜は両サイドの攻撃が持ち味 24日、徳島で開幕


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ハンドボールのJOCジュニアオリンピックカップ大会が24日、徳島県のとくぎんトモニアリーナなどで開幕する。全国9ブロックから推薦された男女計48チームが出場する。25、26日に予選リーグを行い、27日に決勝トーナメント、28日に決勝を行う。予選リーグで沖縄選抜男子は大阪、宮城、女子は埼玉、富山と対戦する。男子は春夏の全国大会優勝を達成した神森が中心メンバーで、県勢として3冠を狙う。女子は九州準優勝の実力を全国の舞台でいかんなく発揮し、上位を目指す。(大城三太)


2冠達成神森が主体 男子選抜 攻守連動が鍵

 男子は春夏の全国大会を制し、2冠を達成した神森のメンバーが主体。県勢として3冠を狙う。予選は大阪、宮城と対戦する。

全国制覇を目指す沖縄選抜男子チーム

 司令塔としてチームの中心となるのは新垣瑛太郎(神森)だ。コート全体を見渡せる広い視野から正確なパスを供給し、試合をコントロールする。「練習でやってきたことをチーム全員がしっかり出し切れるように、一人一人が仕掛けるプレーをしたい」とチームワークの大切さを強調する。

 右サイドの外間優志(神森)は「どこからでも点が取れるのがチームの強み。自信を持って自分から仕掛けていきたい」と気合十分だ。

 190センチの赤嶺尚太朗(浦添)は体格の良さを生かし、守備の上から投げ下ろすシュートを狙う。強固な守備に風穴を開けるダイナミックなプレーに期待がかかる。

 守備からの速攻がチームのスタイル。友利彬彦監督は「個々の能力は高い。攻守で連動性を持たせることができるかが鍵になる。流れをつかむと一気に乗るチーム」と出だしからエンジン全開で臨む。

 新垣主将は「メンバーに入れなかった選手たちの思いも受け止めて、プレーし、結果で恩返しがしたい」と固い決意で挑む。


両サイド攻撃持ち味 女子選抜 1対1で強さ

 女子は両サイドからの攻撃が持ち味だ。右の中村風香(東風平)、左の前田杏樹(浦西)が外側から中へと切り込む俊敏な動きで得点を狙う。

全国に挑む沖縄選抜女子チーム

 左45度の前盛静来(せいら)(浦西)はロングシュートが武器。九州大会では熊本に敗れ、悔しさの残る準優勝だった。「九州ではシュートミスも多く不調だった。全国ではしっかり守って、自分が得意な1対1でその強さを生かしたい。マークに捕まった時はおとりになって周囲を生かすプレーをしたい」と力を込める。

 チームをまとめる右45度の大城詩(うた)主将(仲西)は「みんな仲が良く、コミュニケーションが取れている。大会に向けて調子は上向き」と上位進出へ自信をのぞかせる。

 昨年は決勝トーナメントへ進んだが、初戦の準々決勝で敗退。予選リーグでは埼玉、富山と対戦する。「最初の試合で雰囲気を盛り上げて勢いに乗り、2戦とも勝って決勝トーナメントへ進みたい」と闘志を燃やした。