3年ぶりのトレイルラン 1200人が国頭の山と森を駆け抜ける 沖縄


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18キロの部で元気にスタートする選手ら=国頭村森林公園

 【国頭】国頭村の山や森を駆け抜ける第8回国頭トレイルランニング大会(同実行委員会が主催)はコロナ禍により中止が続いていたが、国頭村森林公園を発着点にこのほど、3年ぶりに開かれた。トレイルランの部18キロ(個人、ペア団体)、13キロ(個人、ペア)、トレイルウォークの部8キロで行われ、県内外から約1200人が参加した。前日までの雨の影響でコース内の地盤の緩みや水たまりのぬかるみが生じ、足元が滑りやすい悪条件の下、滑らないように足元を確認しながら慎重に競技を進めた。

 トレイルラン18キロの部で、男子は招待選手の上田瑠偉さん(埼玉県)、女子は長野安那さん(長野県)、ペアは印南明さん・印南香也乃さん(うるま市)、団体は新里康さん・徳島聖さん・金城靖さんが制した。

ラン18キロ(女子)を制した長野安那さん
ラン13キロ(男子)を制した国頭村出身の松田正輝さん

 女子18キロの部を制した長野さんは「初めて出場した。長野と気温差が20度で暖かく気持ち良く走れたが、細かいアップダウンに脚が消耗し、想像以上にきつかった。目標の2時間切りができずリベンジしたい」と話した。

 13キロの部(男子)を制した国頭村出身の松田正輝さん(40)(名護市)は、今回が3度目の優勝。「コースの条件が悪く足元がきつかったが、最後は楽しくゴールできた。大会を開催してくれた地元に感謝したい」と優勝の喜びを話した。

 今大会の最高齢者、月岡金男さん(85)=東京都=は18キロの部に出場、見事完走した。 今回、初めての試みとして大会の翌日、国頭村森林公園で外来植物の駆除活動に取り組んだ。
 (新城高仁通信員)