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比嘉、TKOで初防衛 10ラウンドに右さく裂 WBCユースフライ級世界戦

レンレン・テソリオに強烈なパンチを繰り出して攻め立てる比嘉大吾(左)=7日、後楽園ホール(池田哲平撮影)

 ボクシングのWBC世界ユースフライ級王座決定戦が7日、東京都の後楽園ホールで行われ、比嘉大吾(宮古工高出、白井・具志堅スポーツ)がレンレン・テソリオ(フィリピン)に10回TKOで勝利し、初防衛に成功した。比嘉は多彩な攻撃と豊富な運動量で攻め続け、序盤から終始、相手をリード。相手にボディーを打ち込まれる場面もあったが、10回に猛攻を仕掛け、右ストレートで相手を仕留めた。

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 WBC世界ユースフライ級王者として初防衛戦に挑んだ比嘉大吾は序盤からハイペースで猛攻を仕掛けた。だが、レンレン・テソリオをリングサイドに何度も追い込み、ボディーと得意の右で攻め立てたものの、テソリオも粘りを見せ、なかなか倒れなかった。リードしつつもダウンを奪うことはできない展開が最終回まで続いた。
 「ラストだから思いっきりいけ」。判定に持ち込まれると思われた最終の10回、ジムの具志堅用高会長から持ち味の“攻めのボクシング”を貫くよう背中を押された比嘉は、最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。最終回2分5秒、比嘉の強烈な右ストレート2発がヒットしたところで、レフェリーは試合を止めた。
 テソリオ戦前、試合経験豊富な相手に対して「眠れない日が続いた」という比嘉。五十嵐俊幸・テソリオ戦の映像を何度も見返し、対策を練ってきたという。相手が得意とする連打と打ち終わりのパンチを警戒し、終始ガードを固めつつ、勝負どころでは果敢に前に出る攻めが勝利につながった。
 試合後、比嘉は「自分らしいボクシングができた」と振り返る。今回の試合で、プロデビューしてから8戦8KO勝ちという成績を収めたまな弟子に対し、具志堅会長も「若いころの具志堅用高に似ている」と今後の活躍に期待を込めた。
 ただ、試合の中盤で相手にボディーを打ち込まれる場面もあった。比嘉は軽量級最強との呼び名も高いローマン・ゴンサレスを引き合いに出し「彼のように穴をなくしていかなければならない」と語る。初防衛をTKOで飾った比嘉だが、視線は次のステップへ向いている。(池田哲平)



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