高江着陸帯、容認せず 翁長知事、初の見解


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤

 翁長雄志知事は7日の県議会11月定例会一般質問で、東村高江のヘリパッド建設について、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが同着地帯を使用することを挙げ「今の状況では分かりましたとは言えない」と述べ、容認しない考えを示した。高江ヘリパッドは北部訓練場の過半を返還する条件として建設され、オスプレイなどが使用する計画となっている。翁長県政はこれまで、ヘリパッド建設自体は「地域の自然環境、住民生活への影響をめぐりさまざまな意見がある」と評するにとどめる一方、「オスプレイは配備撤回を求めていく」としていた。翁長知事は7日の答弁で、オスプレイ配備を前提とする限り、建設も容認しないとの内容に踏み込んだ形。具志孝助氏(自民)への答弁。

 ヘリパッド建設について翁長知事は「私たちがあれだけオスプレイ配備撤回を申し込んでもこういう形で来るわけだから、信頼関係も総合的に勘案する必要がある」と述べた。その上で「観光立県として本島で一番魅力的なのは北部だ。向こうに縦横無尽にオスプレイが飛び交ったり、今の信頼関係で新たな飛行物体(別の米軍機)が来たりする可能性を考えると、県全体の立場、(オスプレイが拠点を置く)宜野湾、名護の市民の気持ちを全て考えなくてはならない」と述べた。
 入札不調が続いている新県立八重山病院の本体工事について伊江朝次病院事業局長は「ことし中に再々入札したい」と述べた。嶺井光氏(無所属)への答弁。
英文へ→Governor Onaga does not approve construction of helipads in Takae