オスプレイ着艦失敗 最も重大「クラスA」 米が事故規模分類


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 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米海軍安全センターは14日までに、米海兵隊のMV22オスプレイが米カリフォルニア州のキャンプ・ペンドルトン沖で輸送揚陸艦への着艦に失敗した事故について、事故の規模を最も重大な「クラスA」に分類した。

ただ、被害額についてはまだ公表されていない。
 同センターは事故について、「ハードランディング」(激しい衝撃を伴う着陸)と明記し、沖合での訓練から戻り、輸送揚陸艦に着艦する際に、着艦地点に届かず、揚陸艦の縁に車輪が引っ掛かった状態で着陸したとした。事故機が所属する第166海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM166)を管轄する第13海兵遠征部隊は「ハードランディングと結論付けるのは不正確だ」としていた。同センターは被害額が200万ドル以上(約2億4千万円)であることや死者が発生した場合を「クラスA」と分類している。5月に起きたハワイ州でのオスプレイ墜落事故も「クラスA」に分類され、被害額は8059万ドルで、機体価格を上回った。
 第13海兵遠征部隊は琉球新報の取材に対し、事故原因については第166海兵中型ティルトローター飛行隊が現在、調査中で、調査で被害や事故の状況が決まると説明した。