小中学生58人堂々研究発表 新報サイエンスクラブ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
研究成果を解説する伊良波小3年の眞榮城綾香さん=31日、浦添市産業振興センター

 県内の自然や生き物の研究に取り組む小中学生を支援する「新報サイエンスクラブ」(主催・琉球新報社、共催・沖縄美ら島財団)の研究発表会が31日、浦添市産業振興センターで行われた。独自の研究に取り組んだ小中学生がポスターに成果をまとめて発表した。父母や関係者ら約180人が会場を訪れた。

 研究に取り組んだのは34組62人。この日は31組58人が出席し、研究の成果を披露した。専門用語を使いながら解説する様子は科学者さながらで、訪れた人々は発表に聞き入っていた。
 本州以南に分布するガの一種オオスカシバと、県内や四国、九州に分布するリュウキュウオオスカシバを幼虫段階で見分ける研究に取り組んだ伊良波小3年の眞榮城綾香さん(9)は、ポスターに加え、紙芝居やタブレットの動画も駆使して研究を紹介した。眞榮城さんは「緊張で声が出なかったが楽しかった。チョウやガの鱗翅(りんし)類が好きなので研究を続けたい」と話した。
 八重山の干潟やマングローブに生息する巨大な巻き貝キバウミニナを研究した石垣中1年の田渕鈴夏さん(13)は「自然観察にはまっている。実験も大好きなので、研究が楽しくてしょうがない」と笑顔を見せた。