琉球芸能で平和訴え さんしんの日 辺野古ゲート前で「かぎやで風」


この記事を書いた人 金城 美智子
機動隊が集まり、大型トラックが基地内に入ろうとする中、前之浜を踊り続ける源啓美さんと三線を奏でる市民ら=4日午前7時12分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では4日早朝から、「さんしんの日」に合わせて約200人の市民らが集まり、三線と踊りで平和を訴えた。機動隊が市民らを排除する中、市民らは三線や踊りの手を止めず、新基地建設に抗議する意思をあらためて示した。

 午前6時45分に県内各地から集まった25人が三線を弾き、30人が踊り手としてかぎやで風を披露した。資材を積んだトラックが基地内に入ろうとすると、参加者全員が道路に出てカチャーシーを踊ったり、道路に寝そべったりして抗議したが、午前7時15分に大型トラック6台が基地内に入った。
 機動隊に抱え込まれながら踊りを続けた源啓美(みなもと・ひろみ)さん(68)=那覇市=は「何があっても踊り続けようと思っていたから動じなかった」と振り返り、「いろんな方法で新基地建設を止める。諦めない」と語った。
 海上では午前10時半時点で移設に関連した作業は確認されていない。
【琉球新報電子版】