琉球は王国だった 国宝の「玉冠」2年ぶり公開 那覇市歴史博物館


この記事を書いた人 松永 勝利
琉球国王時代に国王が儀式の際に着用した国宝「玉冠(たまのおかんむり)」=29日、那覇市歴史博物館

 琉球王国時代に国王が儀式の際に着用した国宝「玉冠(たまのおかんむり)」が29日、那覇市歴史博物館で一般公開が始まった。約2年ぶりで、5月8日までの限定特別展示となる。国王が玉冠とともに着用した唐衣装も併せて展示されている。
 現存する唯一の琉球国王の玉冠で、18世紀に作られたとみられる。12本の金筋に金、銀、碧玉(へきぎょく)、水晶など7種類の玉が24個ずつ施され、金のかんざしには王権を表す2頭の龍(りゅう)が精密に刻まれている。
 同博物館の山田葉子学芸員は「本物に触れ、歴史の背景と重みを感じてほしい」と来場を呼び掛けた。【琉球新報電子版】
英文へ→National treasure from Ryukyu Kingdom era displayed