いじめ解決の先生へ感謝の気持ちつづる 年賀状大賞で激励賞


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 【うるま】日本郵便主催の第13回全日本年賀状大賞コンクールことば部門で、うるま市立南原小学校3年生の友寄隆雅君(8)が2年連続で激励賞を受賞した。友寄君の作品は、当時学校で受けていたいじめから救ってくれた与那覇政彦先生への感謝と尊敬の思いがつづられている。全国の小学校1~3年生で、ことば部門の応募数は4008点。那覇市壺川の那覇中央郵便局で、13日午後9時まで展示されている。

 「与那覇先生は隆雅の尊敬する先生です」―。母親の友寄さやかさん(40)は、先生の存在をそう語る。友寄君は1年生から2年生のころ、いじめを受けていた。いじめが発覚し、さやかさんは当時の担任の与那覇先生に相談。与那覇先生はすぐに校長や教頭、児童を交えいじめをしないよう訴え、今後の対応などを協議した。その後、いじめていた児童も反省して事態は収拾した。
 作品には、友寄君の字で先生への感謝と尊敬の念が込められている。「大人になった時、まさ彦先生のようなやさしくてかっこいい先生になりたい」と、与那覇先生に出会ったことで将来の目標ができた。友寄君は「政彦先生と同じ先生になるために、勉強も頑張りたい。20歳になったら、一緒に焼き肉に行く」と男同士の約束も交わした。
 友寄君は「先生はよくだじゃれとかを言って、体育も得意で教えるのもうまい。先生でもあり、親友だよ」と、与那覇先生への敬愛の思いを笑顔で話した。

憧れの与那覇政彦先生(左)と友寄隆雅君(友寄さやかさん提供)
第13回全日本年賀状大賞コンクールことば部門で激励賞を受賞した友寄隆雅君の作品(友寄さやかさん提供)