お年寄り、きれいに 施設でメークのボランティア


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学生のハンドマッサージを受ける施設利用者

 美を通して地域社会に貢献しようと、那覇市の専修学校ビューティーモードカレッジ(松根正廣校長)の学生らは8日、市内17カ所の福祉施設で利用者らにメークやマニキュア、マッサージなどを施す「福祉施設ボランティア」を行った。

 首里石嶺町にある那覇偕生園では、美容師を志す学生ら約40人が「お化粧とマニキュアできれいになりましょう」「肩凝っていませんか」などと笑顔で声を掛け、お年寄りらと交流した。

 初め遠慮した様子だった女性利用者は、ピンク色のマニキュアを施された自分の手を見ると「あれまあ」と目を輝かせ、うれしそうに大きな声で歌い、カチャーシーを踊りだした。手のマッサージを受けた男性利用者は「気分が違うよ」と明るい表情で語った。

 2年生の上原由真さん(20)=那覇市=は「1年生の時は、デイサービスの元気なお年寄りが相手だった。今回は認知症の方もいて、緊張を解くのが難しかった」と振り返った。同じく2年生の大城南十星(なとせ)さん(19)=豊見城市=は「こだわりが強い人もいて、コミュニケーションの取り方を学べた」と話した。