沖縄から離島 旅費8割助成 本島在住者対象、9月から


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 沖縄県は9月にも本島在住者を対象に、県内離島が提案するモニターツアーの旅費8割を助成する事業を実施する。離島の歴史や文化、自然などの魅力を本島在住者に知ってもらい、リピーターなどを増やすのと同時に離島の活性化を目指すのが狙い。県内18離島市町村が事業対象となっている。

 県は本年度、離島観光・交流促進事業(島たび事業)として1億8180万円を新規事業として計上していて、沖縄振興特別交付金(一括交付金)を活用している。うち1億2千万円を助成の原資に充てる予定で、3千人前後に旅費を助成できる見通し。

 各離島の観光協会などが既存のツアーメニューを基に島民とより触れ合えるプランを追加し、島たび事業用のツアーとして提案。事業はツアー参加者に対し、旅費を助成する。

 事業を受託した3社合同企業体(JV)が各離島とツアー内容などを調整していて、8月中旬ごろから参加者募集を開始する。JVの1社、カルティベイトの開梨香社長は「参加者、離島住民双方がやって良かったと言ってもらえるツアーを目指したい」と意欲を示した。問い合わせはカルティベイト(電話)098(868)3856。