金澤翔子展開幕 母・泰子さん「子の可能性信じて」 ダウン症の娘語る


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「共に生きる」の書を書く金澤翔子さん(右)とサポートする母の泰子さん=3日午後、浦添市のてだこホール

 【浦添】浦添市美術館で3日に始まった「ダウン症の女流書家 金澤翔子の世界展~共に生きる~」(主催・琉球新報社、共催・浦添市教育委員会、協力・琉球海運)の関連企画として、金澤さんの母・泰子さんの講演会と翔子さんによる席上揮毫(きごう)が同日、浦添市てだこホールであった。泰子さんは自身の経験を基に「子どもの可能性を信じてあげれば、どんな大きな力でも出してくれる」と話した。

 泰子さんは娘がダウン症であることを知り、一時は娘と死ぬことも考えたという過去を紹介した。「ダウン症だからかわいそうなどと言うのは本人以外の見方であり、翔子はダウン症のことを苦しいとか悲しいとか思っていない。親の私が勝手に嘆いていただけだった」と話した。

 講演会に先立ち、翔子さんが書道のパフォーマンスを披露した。

 4日午後3時まで、翔子さんのサイン会と交流会を市美術館で開催する。

 展示会は午前9時半から午後5時まで(最終入館は午後4時半)。金曜日は午後7時まで(同午後6時半)。休館日は月曜日だが、19日は公休日のため開館。観覧料は一般800円、中高生600円、小学生400円。20人以上の団体料金はそれぞれ100円引き。