米軍北部訓練場で赤土流出 N1裏、北部保健所が確認


この記事を書いた人 金城 美智子
防衛省が設置した金網の向こう側から流れる赤土。現場を視察する県北部保健所職員ら=9日午前、国頭村安波の通称「N1裏」

 【ヘリパッド取材班】米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設に反対する市民らが座り込んでいる国頭村安波の通称「N1裏」に9日、県北部保健所の職員が訪れ、赤土が流出していることを確認した。現場では雨水が赤土色に染まっている。職員がN1裏テントを視察するのは今回が初めて。

 市民らによると、赤土の流出は6日から確認されており、それ以前までは流出がなかったという。市民らはヘリパッド建設と赤土流出の関連性の調査を保健所職員に要請した。

 現場を視察した保健所職員は「赤土の流出は確認できたが、ヘリパッド建設の関連性は現段階で確認できていない。県環境保全課にこれから報告する」と話した。

 9日午前に大型トラック10台がN1ゲートに資材を、5台が重機をメインゲートに搬入した。
【琉球新報電子版】