県勢メダル最多25個 いわて全国障害者スポーツ大会


この記事を書いた人 新里 哲
岩手県の選手団に見送られながら閉会式の会場を後にする沖縄県選手団=24日、岩手県北上市

 【岩手県で半嶺わかな】「第16回全国障害者スポーツ大会」(希望郷いわて大会)の閉会式が24日、岩手県北上市の北上総合運動公園で開かれた。3日間で過去最多となるメダル25個を獲得し、大活躍を見せた県選手団は、他都道府県の選手らと互いの健闘をたたえ合い、岩手県の選手団や支援ボランティアらに見送られながら、笑顔で会場を後にした。

 サウンドテーブルテニスで銅メダルを獲得した、視覚障がいのある屋我末子さん(62)は「メダルは涙が出るほどうれしかった。力を出し切れたので満足だ」と振り返った。

 震災支援のため、沖縄県庁から岩手県庁に派遣されている黒田裕史さん(41)は大会期間中、沖縄県選手団を支援した。黒田さんは「選手のひたむきで笑顔を忘れない姿に勇気をもらった。スポーツを通して、岩手から沖縄を支援できた。楽しかった」と話した。

 大会会長の達増拓也岩手県知事は「障がいへの理解と交流の輪が大きく広がり、障がいのある人もない人も互いに尊重し合える社会の実現に貢献できた」と語った。