地方創生「教育が要」 ノーベル賞の大村氏、宜野湾で講演


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 感染症の特効薬「イベルメクチン」の開発で昨年、ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智北里大特別栄誉教授=写真=が25日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターなどで開かれた第86回日本感染症学会西日本地方学術集会で講演した。集会には医師など医療関係者や医学生など約2千人が参加した。

 講演で大村特別栄誉教授は「イベルメクチン」を米国の製薬会社と共同研究した経緯などを紹介。薬の収益は地元・山梨での人材育成や科学教育などにも充てているとし「地方創生には教育が要になる」と思いを語った。

 また、アフリカで「イベルメクチン」がオンコセルカ症やリンパ系フィラリアという種類の感染症の治療に活用されていることも紹介。「2025年までに両方の感染症を撲滅することが目標」と説明した。