晴れやかに 「琉球新報文学三賞」受賞6氏、180人が祝福


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琉球新報文学三賞を受けた(前列左から)前田貴美子さん、いぶすき幸さん、島袋直子さん(後列同)糸数晃さん、芳賀郁さん、比嘉弘子さん=3日、那覇市久米の沖縄県青年会館

 琉球新報文学三賞(短編小説賞、歌壇賞、俳壇賞・遠藤石村賞)の2016年度贈呈式と祝賀会が3日、那覇市の沖縄県青年会館で開かれた。受賞者たちは晴れやかな表情で受賞の喜びを語り、集まった約180人が祝福した。

 今回の受賞者は6人。第44回琉球新報短編小説賞は芳賀郁(かおる)さん(37)=名護市=で受賞作「隣人」、同佳作は糸数晃さん(48)=那覇市。第38回琉球歌壇賞は比嘉弘子さん(81)=浦添市、第38回琉球俳壇賞は島袋直子さん(74)=同、過去の俳壇賞受賞者から俳句界への貢献を加味して選ぶ遠藤石村賞はいぶすき幸(本名・指宿幸子)さん(86)=宜野湾市=と前田貴美子さん(70)=那覇市。それぞれに賞状と副賞が授与された。

 贈呈式では富田詢一琉球新報社社長が受賞者をたたえ、選考委員の又吉栄喜さん(短編小説)、屋部公子さん(歌壇)、太田幸子さん(俳壇・石村)が選考経過を述べた。「琉球歌壇」選者を16年務めた屋部さんと、短編小説賞で選考委員を8年務めた勝方=稲福恵子さんに感謝状が贈られた。