軍港移設、西海岸開発に審判へ 沖縄・浦添市長選


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それぞれ最後の訴えをする松本哲治氏(右)、又吉健太郎氏(左)=11日午後、沖縄県浦添市

 任期満了に伴う沖縄県浦添市長選は12日投開票される。10日に任期を終えた無所属前職の松本哲治氏(49)=自民、公明推薦=は2期目を目指し、無所属新人で前浦添市議の又吉健太郎氏(42)は市政刷新を呼び掛ける。両候補は11日午後、市内で選挙戦の打ち上げ式を行い、最後の支持を訴えた。

 投票は市内16カ所で午前7時から午後8時まで行われ、午後11時半ごろには当落が判明する見通し。

 那覇軍港移設、西海岸開発の手法、公約の在り方などが争点。自民、公明両党が推薦する松本氏と、「オール沖縄」勢力を主導する翁長雄志知事が支える又吉氏による一騎打ちの構図となっている。結果は4月23日投開票のうるま市長選のほか、来年の知事選の行方を占う試金石にもなる。

 安波茶交差点で打ち上げ式を開いた松本氏は「皆さんの力で私をもう一度市長に戻してほしい。堂々と胸を張り戦い抜こう。夢あふれる、子どもたちが誇りに思える浦添市をつくっていこう」と訴えた。

 大平交差点で打ち上げ式を開いた又吉氏は「市民を裏切らない市政をつくるために立候補し、手応えを感じている。知事、那覇市長と連携し、県の成長エンジンとなる浦添市をつくり上げていく」と訴えた。

 12日は市議選の投開票も行われる。定数27に対し36人が立候補している。

 浦添市の当日有権者数は8万7525人(男性4万2047人、女性4万5478人)。