地元の要請無視 オスプレイ訓練 宜野座・城原 民間地を旋回


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民間地付近のヘリパッド、ファルコンで離着陸を繰り返すオスプレイ2機=2日、宜野座村城原区

 【宜野座】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなどが2日、宜野座村城原区の付近にあるヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)、通称“ファルコン”で低空飛行訓練をした。騒音は最高で97デシベルを記録した。オスプレイは少なくとも15回、ヘリコプターは少なくとも5回はファルコンで離着陸し、民間地上空を含む区付近で旋回を繰り返した。城原区では昨年12月、民間地上空でつり下げ訓練や夜間飛行が繰り返された。

 城原区は夜間飛行の中止と民間地付近にあるファルコンの使用禁止を求めて、何度も沖縄防衛局を通して米軍に抗議している。

 ファルコンから約300メートル離れた場所に住む泉忠信さん(86)は「最近は静かになっていたと思っていたが、うるさくなった」と憤った。崎浜秀正区長は「何度抗議しても現状が変わらない。沖縄防衛局は住民の言葉を聞かず、米国の言うことだけを聞いている」と強調した。

英文へ→Aircraft circle private property in Ginoza despite local appeals against use of nearby helipad