沖縄県・沖縄市・NZ空手連盟 東京五輪事前合宿で協定


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東京五輪の事前合宿に関する協定を結んだ(前列左から)デニス・メイ会長、浦崎唯昭副知事、桑江朝千夫市長=6日、県庁

 2020年・東京五輪の事前合宿で互いに協力を進めるため、沖縄県と沖縄市は6日、ニュージーランド空手連盟と協定を結んだ。県庁で開いた締結式には浦崎唯昭副知事と桑江朝千夫沖縄市長、同連盟のデニス・メイ会長らが参加。協定書にサインをして、同連盟の県内合宿で互いに連携することなどを確認した。3者は協定が空手道の普及・発展のほか、空手を通した相互の交流に貢献することに期待を寄せている。

 締結式を前に、空手のナショナルチームでは初めて、ニュージランド代表チームが沖縄を訪れており、1日から8日まで県内で合宿中。4日に会館した沖縄空手会館(豊見城市)などでトレーニングを積んでいる。同会館を活用する海外勢は同チームが初めて。

 協定書には、同連盟が東京五輪の事前合宿で沖縄市の施設を利用することや、県や沖縄市が必要な施設や練習環境を提供することなどが盛り込まれている。連盟は東京五輪の出場を目指し、来年度以降も県内で合宿を続ける予定。

 メイ会長は「空手発祥の地である沖縄で合宿できることは素晴らしい経験だ。東京と近い環境で練習できるのもいいことだ」と県内合宿の意義を強調した。浦崎副知事は、「ニュージーランドが県内で合宿をすることは、空手発祥の地・沖縄を世界に発信する絶好の機会になる。選手たちが沖縄キャンプで空手のルーツに触れて、最高のパフォーマンスを発揮してほしい」と期待を込めた。

 桑江市長は「選手たちの夢が実現できるようにサポートしたい。オリンピック後も交流が続くことを願っている」と話した。

 締結式ではニュージーランド代表選手による演武も披露された。