「帆かけサバニ」に磨き 30人、紙やすりで丁寧に


社会
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一生懸命サバニにやすりをかける子どもたち=5日、名護中央公園

 沖縄の伝統的な木造帆船「帆かけサバニ」の造船技術向上と文化継承に取り組む団体「フーカキサバニ」が4、5の両日、名護中央公園で造船中のサバニを磨くワークショップを開いた。近所の子どもら約30人が、7・5メートルのサバニを紙やすりで丁寧に磨き、汗を流した。

 1月5日に起工式が開かれ、約2カ月間造船を続けてきたフーカキサバニ。4月2日午前9時から、名護21世紀の森ビーチで進水式を開く。同10時からは無料の体験乗船会もある。

 近所に住む宮城心汰君(7)とひなちゃん(5)きょうだいは、サバニが木の板だった頃から作業を見ている。心汰君は「こするのが楽しかった」と話した。楽しそうに作業していた友利政喜(なりき)さん(16)=宜野湾市=は「2、3回サバニの体験乗船をしたことがあり、作っているところを見たかった」と笑顔を見せた。

 フーカキサバニの森洋治代表は「地域の人が一緒に作ることで、サバニを好きになるきっかけになるとうれしい。来月の進水式が楽しみだ」と語った。

 進水式に関する問い合わせはフーカキサバニ(電話)090(2585)6087。