「うたごえ・もとぶ」結成10年、初コンサート 88歳のメンバーも


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 【本部】町が主催する公民館講座をきっかけにサークルの合唱団「うたごえ・もとぶ」が結成され今年で10年目になった。会員31人の中には今年88歳のトーカチを迎える具志堅キヨさんもいて、元気に歌っている。「うたごえ・もとぶ10周年ファースト記念コンサート」が5日、本部町中央公民館大ホールで開催され、350人余りの観客が応援に駆け付けた。

うたごえ・もとぶ10周年ファースト記念コンサート=本部町

 合唱指導は、松本文さん、ピアノ伴奏は田中博子さん。10年の節目として初めてのコンサートが開かれた。

 うたごえ・もとぶは、「歌を通して、心も体も健康に、ハーモニーを大切にする」ことをモットーに活動してきた。

 具志堅さんは「うたごえ・もとぶ」設立からサークル会員として、合唱を楽しんできた。「10周年をみんなと一緒に迎えることはとてもうれしい。歌うことで体も元気になり気持ちも若くなれる」とコンサート終了後にうれしそうに話した。

 プログラムは一部で「あのすばらしい愛をもう一度」など5曲、二部でピアノ独奏や独唱、重唱があった。ゲスト出演した町内の音楽グループ「ピージャーズ」の演奏や、カザフスタン出身のオルジャス・グアンバイさんが女性の音域まで出せる歌声でヘンデル作曲のオペラ「リナルド」の中から「私を泣かせてください」を熱唱した。三部はオリジナル曲の「さくら」を合唱した。

 町内の具志堅に住む安里啓子さんは「コンサートを聴いて元気が出た。歌はいいもんですね」と笑顔で話した。ソロも歌った会員の原國正和さんは「初めての舞台で緊張したが大勢の人が応援してくれてうれしかった」と話した。(金城美佐子通信員)