経済

ANA国際ハブ縮小へ 沖縄4路線運休、70便で調整

 全日本空輸(ANA)は那覇空港を拠点とした国際物流ハブ事業で、沖縄発着の4路線を運休し、週90便から70便に減らす調整を行っていることが8日までに分かった。運休を検討しているのは成田―沖縄、広州―沖縄、沖縄―ソウル、沖縄―台北の4路線。機体も9機から7機に減らす考えだ。

 那覇空港は24時間運用しており、アジアの主要都市まで4時間圏内で飛行することができる。夕方以降に集めた貨物を翌朝までに目的地へ届けられる高速輸送を強みとしている。

 2009年にANAの物流ハブ事業が始まったことで、那覇空港の国際貨物取扱量は大きく増え、14年に過去最高の17万8千トンを記録した。しかしその後は大きく伸びることはなく、17年は16万7千トンとなった。

 那覇空港の輸出総額は事業開始以降、ピークとなる14年の71億5千万円より下がったものの、18年は前年比16・7%増の54億1400万円となっている。

 貨物取扱量は減っているが輸出額に大幅な減少がない理由について、国際物流に詳しい琉球大学の知念肇教授は「半導体などの軽くて高付加価値な貨物を運ぶことが増えたためだ」と分析している。

 「国別の需要の違いや、時期による出荷量の変化があるため、載積率が低い路線もあった。採算性の高い路線に絞ることで、事業の効率化を図る狙いがある」と話した。