「翁長さんの遺志を継ぐ」 全国20以上の地域で県民大会連帯の集い 東京・池袋には2800人(主催者発表) 


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翁長雄志知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地建設反対を訴え、沖縄での県民大会に呼応する首都圏大行動で街頭をデモ行進する参加者ら=11日午後、都内・池袋

 【東京】沖縄での県民大会に連帯する「埋めるな!辺野古 沖縄県民大会に呼応する8・11首都圏大行動」が11日、都内の東池袋中央公園で開かれた。

 翁長雄志知事の死去を悼み、辺野古新基地建設で17日に予定される土砂投入への反対を確認し合った。

 約2800人(主催者発表)の参加者らは「翁長さんの遺志を継ぐ」などのプラカードを掲げて池袋駅前をデモ行進し、新基地反対への連帯を沿道に訴え掛けた。

 集まりでは首都圏のほか、北海道・帯広から東北、中部、東海、関西、福岡など全国20以上の地域でも県民大会に連帯する集まりがもたれたことが報告された。

翁長雄志知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地建設反対を訴え、沖縄での県民大会に呼応する首都圏大行動で街頭をデモ行進する参加者ら=11日午後、都内・池袋

 首都圏大行動では、沖縄環境ネットワークの花輪伸一世話人が主催者あいさつし「知事職務代理者により一刻も早く埋め立て承認が撤回され、17日からの土砂投入を中止させることを強く要請する。新基地建設絶対反対を私たち自身の問題としてとらえ、全国の市民と連帯して新基地建設を中止に追い込みたい」と述べた。

 集まりの冒頭には翁長知事に黙祷をささげた。沖縄の県民大会での謝花喜一郎副知事の知事職務代理者のあいさつが中継され、拍手が起こった。

 街頭デモでは「沖縄差別を許さない」「首都圏に住むわれわれの問題だ」「工事をやめろ」「サンゴを守ろう」「辺野古の海を土砂で埋めるな」などと沿道に呼び掛けた。

 沿道にはコール(呼び掛け)に応じて口ずさむ人や、辺野古新基地反対のチラシを手に取り中身に見いる人の姿もあった。【琉球新報電子版】