レジ袋、1枚3円から値上げ? 原料価格高騰で業者が提案


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 深刻な海洋汚染の一因となっている使い捨てプラスチック対策の一環として、沖縄県は28日、レジ袋削減に向けた連絡調整会議の第1回会合を非公開で開いた。イオン琉球やサンエーなど、県と県ごみ減量リサイクル推進会議とレジ袋削減協定を結ぶ県内大型スーパーの担当者らが、それぞれの取り組みや今後の課題を共有した。県環境整備課によると、複数の業者からレジ袋の原料価格の高騰を理由に、一律1枚3円としているレジ袋の価格見直しが提案された。

 県内では2008年10月、大型スーパー10社でレジ袋の有料化が始まり、18年8月現在は11社が賛同している。県の調べではエコバッグの普及などによりスーパーやドラッグストアでレジ袋を辞退する人の割合が10年前と比較して大幅に増えたが、09年度の80・66%をピークに近年は微減傾向にある。

 出席者は外国人観光客や男性客などエコバッグの利用率が低い客層が増えていることの認識を共有し、今後の対策課題の一つに挙げた。県は今後、各県の実態調査も踏まえ、環境政策の強化を図る考えだ。